「おしりがかゆい」と思いつつ、放置していませんか?
肛門または肛門の周囲がかゆいという場合には、いろいろな病気が考えられます。
かゆみを我慢できず、掻いてしまうと皮膚が赤くただれてしまいます。
この場合は、早めにご相談ください。
また、夏になるとおしりがかゆくなり、来院される患者さんが増えてきます。
ポピュラーな病気といえば、湿疹やカンジダ、痔、ギョウ虫、コンジローマなどがあります。
しかし、これらの病気以外にも、がんなど重篤な病気が隠れている場合もあります。
おしりの湿疹
湿疹は小さな傷や蒸れなどから起こります。
肛門付近がかゆくなる主な原因は、便による刺激です。
また、体温が変化する就寝時などにかゆみが強くなる場合もあります。
おしりがかゆいときには、洗浄を行いましょう。
その後、刺激を与えないようにそっと拭き、最後に湿疹用の軟膏をつけるようにしましょう。
かゆいからと無理に引っ掻いてしまうと、かえってかゆみが悪化してしまいます。
なるべく早く診断を受けるようにしましょう。
出血を伴ったかゆみ
かゆみに伴い、出血がある場合は、痔の可能性があります。
痔にもいくつか種類があり、症状だけで判断はできませんが、小さな切れ痔が治る段階や、いぼ痔などでも、人によってはかゆみを伴うことがあります。
どちらの場合においても、刺激を与えることは避け、早めに受診するようにしてください。
がんの場合も
出血を伴う場合、まれにがんの場合もあります。
痔と同様、肛門にかゆみや出血を伴う病気に、直腸がんや肛門がんなどの隠れた病気があります。
受診するのが恥ずかしいと思うかもしれませんが、治療は大切です。
かゆみや出血を伴う症状が出た際には、すぐに治療を受けるようにしましょう。