胃カメラ検査は、先端にカメラ(内視鏡)が付いた細く柔らかい管(チューブ)を使用し食道や胃、十二指腸にポリープ、がん、炎症などがあるかどうかを調べる検査です。
当院では鼻から細径カメラを挿入する経鼻胃カメラ検査(細径経鼻内視鏡検査)も行っております。
状況に応じて胃・大腸内視鏡の同日検査も可能です。ご希望の方はお問い合わせください。
胃カメラ検査で発見・診断できる病気
鼻からの胃カメラ検査のメリット
不快感が少ない
従来の口から入れるカメラは、カメラを挿入する際に、嘔吐反射(おえっという感覚)がありました。
一方で、鼻からカメラを入れる場合は、舌の奥に触れないため、このような感覚が少なくなります。
また、経鼻胃カメラ検査で使用するカメラはとても細く、患者さんにとっては負担の少ない検査方法です。
検査中に会話ができる
鼻から挿入するため、検査中に医師と会話ができます。
話をしてほしいというわけではないですが、最大の利点は、何かあったときに医師に伝えていただけることです。
口からの挿入では、マウスピースをつけていただくということもあり、ジェスチャーでしかコミュニケーションを取ることができませんでした。
経鼻胃カメラ検査では、医師に直接質問することや感覚を伝えることができますので、安心して検査を受けていただくことができます。
検査後すぐに普段通りの生活ができる
検査時には、鼻とのどにスプレーなどで局所麻酔を行うくらいで、注射は行いません。
そのため、検査後の回復が早く、すぐに普段の生活へお戻りいただけます。
検査の流れ
検査前日
夜は21:00までにお食事を済ませていただき、それ以降は水、お茶やスポーツドリンクのみにしてください。
検査当日
検査がはじまる2時間前までは水、お茶などをお飲みください。
食事は検査が終わるまでは食べられません。
血圧のお薬、喘息のお薬、ステロイド剤を服用されている方は検査2時間前までに内服してください。
鎮静薬を使用する場合は車やバイク、自転車でのご来院はご遠慮ください。
検査時間は10~20分ほどです。
検査後は安静に
検査後は院内でお休みいただき、特に鎮静剤を使用された場合は30分ほど安静にしていただきます。
検査結果のご説明
検査終了後に診察室でご説明いたします。
検査後に気を付けること
検査後2~3日はアルコールや香辛料など刺激の強いものは控えてください。
なるべく消化の良いものを召し上がってください。
定期的な胃カメラ検査で、大きな病気を予防しましょう
胃カメラ検査は、病気を早く発見するためのものです。
定期的に受けていただくことで、胃がんを早期発見できる確率が高くなります。
特に慢性萎縮性胃炎、ピロリ菌感染症の疑いのある方は定期的に胃カメラ検査を受けるようにしましょう。